私は、支配人兼総料理長として、トレンド発信拠点である「ルシェルブラン表参道」で全体の指揮をとっています。新規オープン店で環境も整っており、私が過去20年間接してきた調理を通して新たなサービスに携わる事が、出来るのではないかと思い入社しました。
そんな私には忘れられない出来事があります。それは、担当プランナーから婚礼前日の深夜に、婚礼メニューの誤発注を告げられた時のこと。一瞬頭が真っ白に。しかし、プランナーの普段の仕事ぶりを見ていると、何とかしてあげなければと奮い立ったのを覚えています。それからは時間との闘いでした。
70人近い料理を数時間で仕込むために、不足の食材をあらゆる手をつくし調達。調理スタッフはすでに帰宅していたので、一人でやるしかないと決断。魚をさばき、ソースを仕込み、付け合せに取り掛かる頃には夜が明けて、空が明るくなってきていた。あと1時間もすると新郎新婦が来館する時間。間に合わないかも… そこへ始発でスタッフがかけつけてくれました。おかげで、披露宴では最高の料理をお出しできました。担当プランナーと手をとりあい喜びをわかちあったのは言うまでもありません。
この経験は、誰かの為を、想い、接し、行動する事がサービス業の基本であり、それこそが喜びなのだと感じるものでした。そして、それを支えるチームワークをこれからも強固なものにしていきたいですね。